久しぶりの起業ネタ。

教育をするには、相手との信頼関係と相手のことをどれだけ把握しているかが必要不可欠。
大人になって、誰かを指導したり、助言したりするときも例外はないと思っています。

ここを無視すると、どれだけ優秀な人が、どれだけ効果的な提案をしても、受け入れられるものではありません。

そんな経験をしました。

とある有資格者の会にゲストで招かれました。
講師というわけでもなく、勉強会のケーススタディの生のケースと位置付けで。

「お困りごと」への解決策をケーススタディをしたいというので、事業において特に困ってはいないけれど「課題」なるものを設定して、根掘り葉掘り聞かれるという展開。

その人たちがよくいうのは、
  • 他社とちがう強みは何ですか?
  • ペルソナはどんな人ですか?
  • 何でそこに店舗を構えたんですか?
というもの。

彼らの前提には、マーケティングの定石が頭をしめていて、他者と差別化を図らねばならぬと思っているようです。

でも、実はそう差別化を図らず、2番手でも成功する事例は山のようにあるわけですね。

ペルソナとは、「商品やサービスを利用する顧客の中で最も重要な人物モデル」のことです。
こういう場では、このペルソナの設定が甘いと問題視されます。

ちょっとペルソナ、ペルソナ言っていて面白いくらい。

しかも、
「ペルソナを変える気はないの?」
という質問まで出ました。

この人は、事業を根底から変えるような提案をしようとしているのかな?
そうやって失敗したら責任持てるのかな?
と頭の中は?だらけに。

店舗を構えた場所などを聞かれる場合も、必ず非難の色が含まれています。
「何でそんな場所に出しちゃったの?」
って。

これはほとんどの場合、「ダメ出す場所探し」です。
どんなビジネスだって完璧なものはなく、アラ探しはとても簡単。

一回も失敗することなく成功できるわけないし、アラがない状態で進んでいくことなんてできません。
あのユニクロの柳井社長ですら「一勝九敗」って言っているんです。

つっこもうと思ったら、いくらでもつっこめるでしょう。
そんなのいちいち潰してパーフェクトにやればいいというもんではありません。

結果だけ見て、「〜だから成功した」「〜だから失敗した」っていうのは誰でもできるわけです。

これがわからないのは、起業した経験がないからですね。
起業の本とか、ビジネスモデルとか、マーケティングの本とか読んで、頭でっかちになってる系の人たち。
その中で、最もバカバカしいと思った発言トップ3。

第3位は・・・
「マーケティングをしっかりした方がいいですね」

ビッグワードすぎて、返す言葉が見つからない。

そんなことはわかってる。
限られた資源で、最大限しっかりをするにあたって見えていない部分を見せないと、意味ないよ。

第2位は・・・
「無理だと思っていたんだよね」

だったら、その時言えよ。
その時は客観的な根拠もないから、断言できなかったんですよね?

というか、「無理」な状態に陥っているわけでもありません。
別に挫折したわけじゃないし、ちゃんと生きてるし。

想定外のことは起こるけど、それだって想定内ですからね。

そして、第1位は・・・
「幼稚園に営業したらいいんだよ。10回行ってダメなら100回、100行ってダメなら1000回行け!」

なぜそんな喧嘩腰?
何か気に障ったのかな?

そもそも幼稚園に売りたいという話をした記憶はないのだが・・・
営業1000回ってね。
これを起業したての人に言って信じちゃったら、かわいそうですね。
絶対コケる。
大企業でも今時言わなそうな精神論。

こういう人たちを極力避けて通るのも起業する上で大切なことだと思っています。

結局は、相手の制約や展望を無視して、自分の経験や感覚で、断定して提案しちゃうのは最悪なんですね。

ここが教育と全く同じです。
相手ありき。

そんなわけで、これから起業を考える場合は、誰か、特に起業したことのない人に相談しても、適切なアドバイスをもらえる確率はかなり低いと思います。

それならこういう本を読んでいた方がはるかに役に立ちますよ。
とても良書です。
新しいビジネスは、「それを売れない」という意見をもらうのが普通です。 でも、今までいくつかやってみた結論ですが、売れるかどうかは売ってみないとわかりません。
起業家の成功要因の一番は、「市場」ではなく「自分の熱意」です。
こういう徒労のようなことがたまにあります。
でも、こういうことも燃料に変えて、走り続けます。